梅雨入りも間近です

query_builder 2021/06/03
ブログ
紫陽花

こんにちは。

横浜市の小さな鍼灸院、はな鍼灸治療院です。

 

東海地方までは完全に梅雨入りしましたが関東は少し足踏み状態、でもほどなく梅雨入りすることでしょう。

湿度の高い日が増えてきて、最近、身体が何となく重い、だるい、眩暈や頭が重い感じがする、手足のむくみが気になるといった症状でご来院される方が増えてきています。

身体にとって、水分はとても大切です。健康な身体には、適度な水分、潤いが必要です。ところが、身体の中の水分が上手く巡らず、身体に余分な水分が溜まっていたり、偏っている状態が続いてしまうと、身体が重だるく感じたり、疲れやすい、むくみやすいといった症状が出てきてしまいます。

 

梅雨の時期のように湿気の多い時期は、湿邪と呼ばれる外邪(外から入ってくる悪いもの)が身体の中に入ってきやすい状況です。今年は昨年に続くコロナの影響でステイホームが定着し、通勤・通学の減少や、買い物、旅行、会食といった2年前までは当たり前に行っていた日常動作やイベントが減少したこともあり、まず身体を動かさなくなってしまいました。歩くこと、階段を上ること、ちょっと小走り・・・などという動作をしなくなり、じっとしている時間が長くなると(特に椅子に座って足をダラ~ンとしている)、身体の中の水分の巡りが滞ってしまい、水分は溜まりやすい状態になります(足首がなくなってまるで象さんの足みたいになって駆け込んでくる患者様もいらっしゃいます)。

またこの時期は、ジト~ッとした地味な汗をかき、知らぬ間に塩分が排泄されており、無意識のうちにそれを補おうとして塩からいものを食べたり、味付けも塩分が濃いものになったりしやすいです。さらに、蒸し暑いこの時期は冷たいアルコール(ビールなど)のおいしさを感じたりもします。当然ながら、塩分の濃い食べ物や味付け、アルコールを取り過ぎると、身体は血液中の塩分やアルコール分の濃度を調節するため、身体の中に水分を貯めこもうという働きをします。それが重なると身体は水分を循環する機能を損ない、むくみやすく重だるい身体になってしまいます。

このように巡りが滞って、身体のどこかに停滞した水分は「湿」と呼ばれ、粘り気のある水分で身体に有害なものとなります。「湿」ができるとむくみを起こしたり、大腸に「湿」がたまると下痢や軟便が起こり、女性の場合はおりものが多くなったりすることもあります。

「湿」が増えて凝集すると「痰」になり、これが胃腸に滞ると食慾がなくなる、吐き気がする、お腹が張った感じがするなどの「痰湿」症状がみられます。大切な胃腸の状態がこのようになると、何だか身体が重だるい、疲れやすい、むくみやすいという状態が続いてしまいます。

 

水分の巡りを自分でチェックしてみましょう

今の自分の身体の水分の巡りが、いい状態かどうか、自分でチェックしてみましょう。

簡単にできる方法としていくつかお知らせします。足がむくんでいるかどうかは、足首から10㎝位上の骨の内側を親指で5~6秒くらい押して指を離した後にへこみができるかどうかを調べます。「何だか顔がいつもと違うな」と思ったら、上の瞼を指で5秒ほどつまんであとが残るかどうかを調べます。

全身的な状態を見るときは自分の舌の状態を見ます。舌をベーッと出して、鏡で自分の舌の形や色、苔の状態を観察します。東洋医学ではこれを舌診といいます。

水分代謝が悪いと、

舌の表面にねっとりとした苔がたくさんついている場合は痰湿という状態になっている可能性があります。そして、苔の色が白っぽい場合は冷えを、黄色みを帯びている場合は熱がこもっていることを表しています。

舌の周囲に歯形がついてデコボコしていることがあります。これは舌がむくんでいると考えられます。


舌を見るときの注意点としては、飲食の前に行うことです。色のついた飲食物を取ってから時間をおかずに舌を見ると、その色素によって舌の状態や色が影響されてしまうからです。

舌を見てもよくわからないという方も多いと思いまが、自分の身体の調子がいいなと思う日に、自分の舌の形・色・苔を観察して見てください。その時の状態と、調子が悪いという自覚症状のあるときの舌を比べてみると、舌に変化があって、不調を発見しやすいかもしれません。

 

身体の水分の巡りを整えましょう。

まずは湿気の調節です。屋外では難しいですが、室内にいるときは、除湿器やエアコンの除湿機能を上手に使って、室内の湿度が高くなりすぎないように調節しましょう。

 

飲食物の塩分を控えめにし、アルコールを過度に取り過ぎないように心がけて、余分な水分を身体に溜めないように気をつけましょう。

 

適度な運動で汗をかき、身体に溜まった水分を排出していきましょう。また、余分な水分は血液中に取り込まれて排泄へと運ばれるので、マッサージや入浴などで身体の血流を良くしておくことも、身体全体の巡りをよくするためにも大切です。

 

お灸も、身体を温め、血流をよくすることをお手伝いしてくれますので、痰湿体質の予防につながります。むくみや胃腸の調子を整えるツボをいくつか紹介します。

 

痰湿予防にお勧めのツボ

豊隆:膝の下から足首までのライン上のほぼ中央の高さで、スネの前にある筋肉の盛り上がりの外側にあるツボです。胃腸の調子を整えたり、頭が重い、眩暈などの症状にもお勧めです。

陰陵泉:膝下内側を上に向かって撫で上げたときに突き当たる骨の際の陥凹したところにあるツボです。湿を取り除くツボです。

 

足三里:膝のお皿の外側のくぼんだ所から指4本下にあるツボです。胃腸の働きを整え、また、質を取り除くツボです。

 

三陰交:水分巡りを整え、停滞を防ぐツボです。生理痛や生理不順等の婦人科系疾患にも使われます。



★はな鍼灸治療院ではお一人お一人の症状に合ったお灸のツボをお伝えしますのでお問い合わせください。




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